【助動詞】CHIT-CHATで学ぼう!助動詞「must」の使い方!「 have to / should / had better」との違いも解説!

今回は助動詞「must」をご紹介!
助動詞「must」は動詞に「強制力」を与える助動詞です。
その「強さ」を「 have to / should / had better」と比較しながら、
それらのニュアンスと使い方を学んでいきましょう!
Time to start learning!

助動詞ってなに?

英語における助動詞とは、

will, can, may, must, should, had better, have to などなど

上記のような要素を指します。

「動詞」「助ける」と書いて助動詞。これらの単語がいったい何を助けているのか?

それは動詞のニュアンスです。

例えば、「read:読む」 という動詞に「must:しなければならない」という助動詞をプラスすることで、

I read a book.
(本を読む)

I must read a book.
(本を読まなければいけない

というニュアンスの変化を動詞に与えることができます。

助動詞のルール

助動詞を使うときに気を付けなければならないことが2つあります。

助動詞の位置

英語学習において正しい単語の「配置」を覚えることはとても重要です。

ですので今回はこう覚えてください。

助動詞の位置はいつだって
動詞


not 」を付ける位置がわかりません。どうすれば?

解説

生徒からこの質問をよくされますが、「not」の位置も決まっています。
「not」の位置は、be動詞の後ろでもなく、doの後ろでもありません。

「not」はいつだって
否定したい言葉の

例えば、下の文を否定文にしたい場合、

I will read a book.
(本を読みます)

否定したいのは「読む」という行為ですよね?
つまり「not」を置く位置は、

I will not read a book.
(本を読みません

となります。単純でしょ?

英語ではどんな要素も、「効果を与えたい言葉のに置くということを頭の片隅に置いておいてください。

直後の動詞は「原形」!

助動詞を使うときのもう一つのルール。それが直後の動詞は「原形」を使うこと。

原形とは「動詞の元の形」のこと。例えば、

was,were → be(原形)、broke → break(原形)、plays→ play(原形)

という単純なルールです。動詞については下のbe動詞と一般動詞の違いって?でも解説していますのでちらっと見てみてくださいね。

さあこれらの2つのルールを理解したら、実践編です!

本日の目玉、「must」にまつわる助動詞の様々な使い方を勉強しますよ!

助動詞「must」

「must」が表現するのは強制

なにがなんでも100%しなければならない「強制力」のニュアンスがある言葉なんです。

そのため、「must」は文脈によって「〜しなければならない」や「〜に違いない」と訳されます。

今回のChit-chat(ショートストーリー)では、「must」の他に、

「have to」「had better」「should」といった助動詞も紹介していきます!

違いに注目しながらそれぞれのニュアンスや使い方を勉強しましょう!

Chit-chat (歯医者にいけよ!)

Kevin
I have to go to the dentist, today.

(俺、今日歯医者行かなあかんねん。)

Nick
Oh, cavities? Show me.

(あ、虫歯?見せて。)

Kevin
You want to see it? Well, okay. (open his mouth)
(見たい?まあ、いいけど。)

Nick
WOW! THIS IS LIKE A BLACK HOLE!
(まじかよ!ブラックホールやんけ!)
You MUST see a doctor! Not “have to”!
(お前絶対医者に診てもらわなあかんわ!”必要がある”とかいうレベルじゃないで!)

Kevin
You’re exaggerating.
(言い過ぎやろ。)
I sometimes feel my teeth crumbling
(最近、自分の歯が崩れるのを感じるときがあるけど、)
but I can still bite bread or something.
(まだパンとか噛めんで!)

Nick
What the heck!? Are you crazy, Mr. blackest tooth?
(なにいうてんねん!本気か、ミスターお歯黒!)
You had better go to the dentist! NOW!
(今すぐに歯医者に行け!今すぐ!)

Kevin
Calm down, bro. Calm down.
(落ち着け、落ち着けよ。)
Okay, I should go now. See you tomorrow.
(わかった、今すぐ行くべきやな。また明日!)

Nick
…….sigh..(I must have picked the wrong friend.)
(ふう、、、<友達選びまちがったかもな。>)

解説

「have to」:しなければいけない(客観的)

Kevin
I have to go to the dentist, today.

(俺、今日歯医者行かなあかんねん。)

Words

● dentist:歯医者

ワンポイント

「must」と「have to」の違いって?

「must」の「have to」の大きな違いは「主観性」です。

「have to」「must」はどちらもなにかを確信して、

動詞に強制力を与える助動詞ですが、

「have to」は「must」に比べて、

「まだ自分にとっては緊急ではないけど、一般的にその必要性があるよね?」

というニュアンスが込められています。

それぞれの意味合いを比較すると、

「must」
「しなければならない」(主観的

・ You must drink water. (個人のキモチ
(水飲みなさいよ!<絶対のど乾いてるでしょ?>)
・He must be cool. (個人のキモチ
(彼かっこいいに違いない!<だって字がきれいだもん!>)
・You must not (mustn't) go now. (強い否定
(今行ってはいけません!)

「have to」
「~する必要がある」(客観的
・You have to drink water. (必要あり
(水飲まなければいけないよ。<もうここから6時間水飲めないから>)
・He has to be cool. (根拠あり
(彼は(実際)かっこいいに違いない。<だって履歴書で写真見たから>)
・You don't have to go now. (必要なし
(今行く必要はないよ。<時間まだあるし>)

キモチの強さ的には「must」>「have to」です!
「肯定文」の場合は意味が似ていますが、
「否定文」の場合はニュアンスが全く違うことに注意!


「must」:~しないといけません

Nick
WOW! THIS IS LIKE A BLACK HOLE!
(まじかよ!ブラックホールやんけ!)
You MUST see a doctor! Not “have to”!
(お前絶対医者に診てもらわなあかんわ!”必要がある”とかいうレベルじゃないで!)

Words

● see a doctor:医者に診てもらう


「had better」:今すぐに~するべきだよ

Nick
What the heck!? Are you crazy, Mr. blackest tooth?
(なにいうてんねん!本気か、ミスターお歯黒!)
You had better go to the dentist! NOW!
(今すぐに歯医者に行け!今すぐ!)

Words

● What the heck:いったいどういうことだ!

ワンポイント

「must」と「had better」の違いって?

「must」には「絶対にそうさせる」という強い「強制力」が働いていましたが、

had better「絶対にそうした方がいい」という強いアドバイスです。

するかどうかは結局”本人次第”です。


「should」:~するべきだよ

Kevin
Calm down, bro. Calm down.
(落ち着け、落ち着けよ。)
Okay, I should go now. See you tomorrow.
(わかった、今すぐ行くべきやな。また明日!)

Words

● calm down:落ち着けよ。

● bro:brother(親友)の略

ワンポイント

「must」と「should」の違いって?

こちらも「had better」の時と同じ!

「must」は「強制」、「should」は「アドバイス」といった違いです。

しかし、「had better」の時と少し違うのは、「should」には「絶対にそうだ!」という

「確信度」が、「must」や「had better」には及ばないということ!

「must」「had better」「shoud」の違いをまとめると、

「must」(強制
「~しなければならない」

・He must go to see a doctor now!
(彼は医者に今診てもらわなければならない。)

「had better」(強いアドバイス
・He had better go to see a doctor now! 
(今すぐに医者に診てもらった方がいいですよ!)

「should」(アドバイス
・He should go to see a doctor now!
(今すぐに医者に診てもらうべきです。)

「should」の使い方ついては、こちらの記事でも

紹介しているので見てみて下さいね。


「must have done」:~したのかもしれない

Nick
…….sigh..(I must have picked the wrong friend.)
(ふう、、、<友達選びまちがったかもしれん。>)

Words

● sigh:ため息

● wrong:間違っている

● must have:発音→”マスタブ

助動詞「must」の相関図

そしてこちらが助動詞「must」の相関図です。

「must」「must have done」とすることで、

「~したのかもしれない」という過去のニュアンスを表現できますが、

「have to」にはそれができないので注意してください。

助動詞の意味の強さ

今回ご紹介した4つの助動詞の強さを一覧にしてみました。

スクリーンショットしてぜひ使って下さいね!

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本日の記事はいかがでしたでしょうか?
今日のキーワードは強制力!
ただこれだけは忘れないでください。
本来ニュアンスの違いなんて、使いながら学ぶもの。
間違っているかもしれないと尻込みするのは語学の大敵!
まずはたくさん使ってみて下さいね!

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Aki

高校で働く現役の英語教師。英語学習を楽しんでもらいたい!という一心でこちらのブログを立ち上げました。私が英語力ゼロの状態から、英語を楽しみ、実用できるまでに至ったプロセス、学習方法等をわかりやすく発信します!

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