本日は英語学習者の一つの壁。自動詞と他動詞について説明していきますよ!いったい彼らが何者なのか?この記事を読めば理解できるかも!Let's begin!
動詞の向き:自動詞 / 他動詞
動詞にはその動詞が持つ「方向」が存在します。これを日本では自動詞・他動詞と呼んでいます。たとえば「OPEN(開く)」という動詞は自動詞にも他動詞にもなることのできる動詞です。ではどのように意味の違いが生まれるのでしょうか?
INTRANSITIVE (自動詞)
EXPLANATION
★自動詞は上図のように、前の主語にかかる動詞の事を指します。以下のような場合が当てはまります。
The plane flied.
(その飛行機が飛び立った。)
He swam in the river.
(彼は川で泳いだ。)
She lives in the city.
(彼はその都市に住んでいる。)
TRANSITIVE (他動詞)
EXPLANATION
★他動詞は上図のように、後ろの目的語にかかる動詞の事を指します。以下のような場合が当てはまります。
I answered the question.
(彼はその問いに答えた。)
I ate apples.
(僕はリンゴを食べた。)
You made me angry.
(てめえは俺を怒らせた。)
自動詞・他動詞を理解するメリット
A「主語」「動詞」「目的語」の理解が深まる
「動詞の向きが分かる」ということは、前にかかる動詞なのか、後ろにかかる動詞なのかをしっかり判断できるということ。
「swim」という動詞が「自動詞」とわかっているなら、「泳ぐ人」が主語になりますよね?逆に「buy」のような「他動詞」を使うなら、後ろに「買う物」が必要になります。この感覚を身につけることで、ネイティブに伝わる正しい語順の判断ができるようになります。
じゃあどうやって見分けるの?
ポイントは大きく分けて3つです。
- 後ろに目的語が来ない
ex. She always stands (×) there.
(彼女はいつもそこに立っている) - 直後に前置詞がいる
ex.He looked at her.
(彼は彼女を見ていた) - 直後に形容詞がいる
ex.Her face turned pale.
(彼女の顔が青ざめた)
これらの特徴を持つ動詞はすべて自動詞です!
でも中には、あれ?これ前置詞いらないの?(=自動詞なのでは?)と感じてしまう動詞が存在します。
そんな「ややこしい動詞選手権」の優勝候補をご紹介しましょう。
間違いやすい自動詞 / 他動詞
突然ですが、チャレンジタイムです。下の動詞を自動詞・他動詞に振り分けてみてください。
CHALLENGE!!
discuss(議論する) / agree(賛成する) / complain(文句を言う) / apologize(謝る) / enter(入る) / approach(近づく)/ marry(結婚する) /object(反対する)
discuss (議論する)
A:他動詞
We discussed about the topic.
(私たちはそのトピックについて議論した)
agree (賛成する)
A:自動詞
She agreed with my idea.
(彼女は僕の考えに賛成してくれた)
complain (文句を言う)
A:自動詞
He always complains about the way his boss does things.
(彼はいつも上司のやり方に文句を言っている)
apologize (謝る)
A:自動詞
I apologized to my girlfriend for my behavior.
(僕はガールフレンドに、自分の行動について謝った)
<TO VS FOR>
"TO"の後ろには「人・対象」、"FOR"の後ろには「理由」が来るよ!
enter (入る)
A:他動詞
He entered to the family restaurant over there.
(彼女はむこうにあるファミレスに入った)
<enter VS enter into>
よく"enter into"という表現を見かけるけど、「入る」とは少し違うんです。
これは「商談をする / 参入する」といった意味!ビジネスシーンでよく使われるよ!
approach (近づく)
A:他動詞
Gozilla is approaching to Japan now.
(ゴジラは今東京に向かっている)
marry (結婚する)
A:他動詞
Will you marry with me?
(結婚してちょうだい)
object (反対する)
A:自動詞
I firmly object to her marrying him.
(彼女と彼の結婚には断固反対)
<”object” って”物体”じゃないの?>
”object”の意味を理解するにはまずその語源から攻めましょう!
「ob 」⇒反対 、~に向かって /「ject」⇒投げる
"ob"(反対に)+"ject(投げる)"⇒「逆サイドの対象に投げる」⇒「物体」
"ob"(反対に)+"ject(投げる)"⇒「逆サイドの対象に投げる」⇒「~に反対する」
このように焦点の当てられ方で、意味が大きく変わる英単語はたくさん存在します。
そんな時はこのように語源からアプローチしてみるのも楽しいですよ。
このような問題は入試だけでなく、TOEICにもひっかけとしてよく出てきます。
知ってて損はないですよ!
Mistakes make you improve!
(失敗が君を成長させる!)
学習の方法
ここまで自動詞と他動詞について学習したとはいえ、1度この記事を読んだ程度では頭には残ってくれません。また不幸にも、自動詞にも他動詞にもなってしまう動詞が存在します。じゃあどうやって勉強すればいいのか?答えは一つ。
「たくさん英語の文章を読む、そして慣れる」
語学って本当に「慣れる」まで体当たりが基本なんです。
もちろん受験勉強のごとく、一問一答形式で勉強するのもいいですが、言語を学習するときは、まとまった文章を反復して学習し、英文の呼吸を知ることが大切だと感じています。
LET'S PRACTICE !!
では本日ラストチャレンジ!次の文章を読んで、各動詞が自動詞なのか他動詞なのかを判断してください。
My friends are fighting in the sky. Moss, my friend, was attacked by the enemy and fell from the sky. I managed to catch and save him. Then, after laying him down, I lay down too and argued with myself. “It's over. Our future is over. There are no mosquitoes allowed to live in this world. What are we going to do? What's our next move?” I can hear the humans slapping today as well.
*MOSS: 主人公の戦友 *enemy: 敵 *manage to : 何とかして~する *argue with :~と口論する
ANSWER
※自動詞は青、他動詞は赤
My friends are fighting in the sky. Moss, my friend, was attacked by the enemy and fell from the sky. I managed to catch and save him. Then, after laying him down, I lay down too and argued with myself. “It's over. Our future is over. There are no mosquitoes allowed to live in this world. What are we going to do? What's our next move?” I can hear the humans slapping today as well.
俺の仲間たちが空で戦っている。僕の友人のモスが、敵の攻撃を受け、空から落ちてきた。俺は何とか彼をキャッチし、救うことができた。それから彼を横たわらせた後、俺も横になり、自問自答した。「もう終わりだ。俺らの未来はもうない。生きることが許された蚊なんて、この世にはいないんだ!どうすればいい?次の手は?」今日も、人間の手のたたく音が聞こえる。
EXPLANATION
My friends are fighting in the sky.
(俺の友人たちが空で戦っている)
Moss, my friend, was attacked by the enemy and fell from the sky.
(友人のモスは敵にやられ、空から落ちてきた)
I managed to catch and save him.
(僕は何とか彼を助けることができた)
Then, after laying him down, I lay down too and argued with myself.
(それから彼を横たわらせ、自分も横になり、自問自答した)
<LAY (他動詞)VS LAY(自動詞)>
●他動詞:横たわらせる
lay(現在)-laid(過去)-laid(過分)-laying(進行形)
●自動詞:横たわる
lie(現在)-lay(過去)-lain(過分)-lying(進行形)
★同じスペルなんですけど、役割も時制も全然違うんです。街中で”lay"を見かけたら100番!
I can hear the humans slapping today as well.
(今日も、人間の手のたたく音が聞こえる)
TODAY'S POINT
- 動詞には方向を理解することで、受動態や分詞の習得が早くなる!
- 自動詞の見極めは、動詞直後の目的語・前置詞・形容詞!
- 他動詞の見極めは、日本語訳した時に、「が」「を」が付くかどうか!
- 体当たりあるのみ!
本日は「動詞の向き」について触れてみました。いかかがでしたでしょうか?このあたりからどんどんややこしく感じるんです。ただしこれだけは断言させてください。英語は必ずいつかできるようになります。できるまでやり続けることができれば!ですのでスローペースでもいいので、その歩みを止めないで!僕もみなさんにわかりやすい記事を届けれるようベストを尽くします!それではまた次回の記事で!